どうも、平凡家庭の大蔵大臣こと最強の凡夫です。
私が投資に出会うまでのヒストリーとして【20代・遭遇編】【30代前半・契機編】を公開していましたが、今回は私が実際に自分の意思で投資を開始しだす【30代後半・覚醒編】をお届けいたします。
ドラッグストアの会社を退職し、私達夫婦は2018年2月に地元に帰ってきます。
地元に戻ってきたものの住まいは、夫側、妻側共に親の住む家とは車で4時間ほどかかる位置関係ですので、子育ては今まで通り夫婦2人だけでこなさなければいけない環境です。
未経験の業界への転職
2018年 35歳 私はついに新卒の時からずっと携っていた小売業界の仕事から卒業し、次のステージへと進みます。
2018年 3月 私は妻のお父さんの紹介で建設関係の商品の製造から施工までを行う、製造業の会社に入社します。
配属部署は「営業」
扱っている商品の事も分からなければ、建設業界の事も分からない正真正銘のド素人です。
もちろん不安でいっぱいでした。
しかし、この時点では心のどこかで何とかなるだろうという思いもありました。
業界は違うとはいえ小売業界で店長として長年やってきた経験がある!
「俺はこれまでいろんな修羅場を潜り抜けて今ここにいるのだ!」 という謎の自信を胸に新たなステージの門を叩きました。
マイホームの計画
私達夫婦は地元に戻ってくると同時にマイホーム購入に向けても動き出しました。
日曜日は色々な住宅見学会に行ったり工務店に話を聞きに行ったりと、とにかく忙しかったです。
世の中には持ち家よりも賃貸派の人も多いようですが、転職により、転勤による引越しの心配がなくなった以上、我が家にはマイホームを買う以外の選択肢はありませんでした。
特に子供が小さいうちは賃貸の集合住宅では生きづらくてしょうがありません。
実際に集合住宅に住んでいる時は下の階の住人から「うるさい」と数回クレームを貰い、商品券を持って謝りに行ったこともあります(泣)
田舎の集合住宅はやはり独身の方が多く、子供を持つ家庭の理解は得られにくいです。
賃貸派の方が声高らかに訴える経済面でのメリットはこの世界線ではメリットの内に入りません。
家族がいかに安心して暮らせるか、 子供がいかに心置きなく騒げるか、そこが重要なのであり、それを叶えることが最大のメリットなのです。
そして何よりマイホームは妻が強く希望している夢でしたので、私は何とか妻の夢を叶えてあげたい、
そんな思いでした。
ほどなくして、契約する工務店は決まりました。 地元の地域密着型の工務店です。
これで生活の基盤は決まりました。
あとは私の新たな仕事を軌道に乗せるだけです!
想像を絶する挫折 社内ニートへ
私は入社後1ヶ月間、製造の現場で研修をした後、営業課に正式配属されます。
マイホーム購入の件もあり、やる気に満ち溢れていた私ですが、そんな私のやる気と希望は見事に打ち砕かれます。
何だかんだで、やはり、未経験の業界の営業職というのはかなり難しい物でした。
前職での小売業の経験は1mmも役に立たず、ドラッグストアの店長時代はバリバリ仕事をしていた私も今ではお荷物社員に。
そして私が社内ニートになるまでにはそう時間はかかりませんでした。
これまでの人生は仕事が忙しすぎて辛かったのですが、まさか仕事が暇すぎて鬱手前の状態になるとは夢にも思っていませんでした。
想像を絶する挫折に直面し、それでも年齢的な問題やマイホーム購入などの背景からもう後戻りはできない状態。私はすさまじい絶望感を感じながら毎日を過ごしていきます。
(社内ニート時代の話は長くなりますので、また別記事で詳しくお話ししたいと思います。今思い出しても泣けてくるくらいの壮絶な経験でした。)
初めての配当金
そんな社内ニート生活を送っている2018年のある日、一通の封筒が届きます。
中身を確認するとそれは、前の会社の持株会で購入していた株式による配当金の通知でした。
私はこの時35歳、人生で初めて「株式を保有していると配当金が入ってくる」ということを知ります。
そして、その金額は……【1,100円】
当時の私の反応は……「何これ!ショボッ」「こんな千円ぽっち貰ってもしょうがないじゃん」
という感じでした。
iDeCoの本格運用開始
仕事で自分の存在意義を見出せない中、私は少しずつ家庭の事を考えるようになっていきます。
マイホームの頭金と土地代で私の貯金はこれまでの人生の中で1番少ない状態になっており、私は初めて家庭の経済面での焦りを感じ始めました。
それまでの人生は仕事一筋であったため、お金を使うこともあまりなく結構貯金があったんですよね。それもあってこの時の、貯金があまりない状態というのは今までには無い感覚で、これは何とかしなければいけないという思いが私の中に芽生えていきます。
まずポイ活から始めていき、そんな中で前の前の会社の時の確定拠出年金を思い出します。
せっかく人生の縁でiDeCoというツールに巡り合ったのだから上手く活用しようと考え、それまで拠出なしの運用指図者で定期預金型商品100%設定だったものにメスを入れます。
2018年 35歳 私はここで初めて自分の意思で投資をすることになります。
商品は国内、先進国、新興国の株式と債券に分散しました。
拠出金額は最初の半年は10,000円で途中から上限MAXの23,000円に変更しました。
自分の意思で投資をするのはこれが初めてでしたので最初から上限額まで拠出する勇気はなかったですね。たったの23,000円でも初心者には「満額積み立てる」というのは謎の怖さがあり抵抗があるんですよね。
運営管理機関はこれまで通り野村證券です。
この頃にはちゃんと自分で調べて国際分散の必要性や信託報酬等、最低限は理解をできるようになっていました。
つみたてNISA開始
2019年 36歳 つみたてNISA口座を開設し運用開始
将来のために何かできることをしたい。そう思っていた中、前の会社の持株会の絡みで開設していた野村證券の資料の中から「つみたてNISA」のチラシを発見します。
「NISA」聞いたことぐらいはあるな。投資信託をやるiDeCoみたいなものだな。
その程度の知識でとりあえず、私はつみたてNISAを始めることを決めます。
この頃にはiDeCoの運用もしていましたので、投資信託を買うことぐらいであればもう抵抗はありませんでした。
つみたてNISA口座に選んだ証券会社は…… 野村証券!
「それ野村に聞いてみよ~♪」の生み出す安心感は初心者の私には大きかったです。(笑)
ネットで調べると楽天証券やSBI証券なるものが存在し、絶対にネット証券がおススメである、ということは見ていたのですが、当時の私は「ネット証券って何か怪しいけど大丈夫なのかな?」そんな印象を持っていました。いわゆる情弱と言われるタイプの典型的思考ですね。(笑)
そして何より口座開設の手続きが面倒くさい!!
野村證券の口座を持っているから、もうこのまま野村證券でつみたてNISAをやる!と安易に決定します。
ポイ活ガチ勢の今となっては証券や銀行の口座を開設するのに何の抵抗もないのですが、やっぱり一般の人間からしたら証券会社の口座開設というとすごく敷居が高いし面倒くさいイメージがあるんですよね。
何はともあれ私はつみたてNISAにて投資信託の運用を開始します。
選んだファンドは
- 野村つみたて外国株投信 投資割合約77%
- 野村つみたて日本株投信 投資割合約23%
投資金額は月33,000円の年間396,000円の設定です。
野村つみたて外国株投信は日本を除く先進国と新興国の株式に投資するインデックスファンドで
野村つみたて日本株投信は日経平均株価と連動する成果を目指すインデックスファンドです。
この時は自分なりに調べてこの答えにたどり着きました。
この時の知識と選択肢の中ではそう悪くはない選定であったとは思います。
マイホームの完成
2019年 2月 念願だったマイホームが完成します。
ずっと転勤族でアパートを転々としていた私達夫婦なので喜びもひとしおでした。
家庭の方は順調ですが、仕事の方はと言いますと、入社以来ず~~と社内ニート状態のままです。
そして私の将来への不安はどんどん大きくなっていきます。
覚醒・兆し編 まとめ
働き盛りの年代、結婚、子供の誕生、マイホーム購入と人生の重要な局面での社内ニートへの転落というのは私にはかなりつらい体験であり、その体験があったからこそ自分自身に深く向き合い、家庭の将来について真剣に考えるきっかけになりました。
もし転職により、そつなくこなせる仕事に就いていれば、これまで通り、家庭の将来の事を深く考えていなかったかもしれませんし、そうなれば投資にたどり着くこともなかったと思います。
また、仕事が上手くいかなく辛い中でも、投資という選択肢に気づけたのは以前に勤めていた会社の確定拠出年金と持株会のおかげです。
それがなかったら私が「投資」という選択肢に出会うことはなかったと断言できます。
投資という人生の光に出会えなかったら、人生のどん底の中で、離婚やそれ以上の最悪のパターンもありえたのではないかと思っています。
当時の人生において、孤独感と絶望感の暗闇の中でも「投資」という将来へのかすかな光が見えたからこそ人生の絶望期間をギリギリ耐えることができたのです。
私が投資と出会えたのは
- 将来が不安になるくらいの辛い経験をしたこと
- 以前に勤めていた会社で確定拠出年金制度があったこと
- 以前勤めていた会社で持株会があり、証券口座の開設をしていたこと
これらの要因が重なり合ってたどり着いた結果です。
辛い思いはしましたが、きっと神様が用意し導いてくれた道なのだろうなと、今となっては感じます。
この後は、ついに個別株にも手を出していくのですが、これも割と運命的なきっかけがありました。
本日の記事はここまで。
続きは後日【30代後半・覚醒・極み編】として記事を上げさせていただきます。
ぜひ、楽しみにお待ちくださいませ。
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
では、また。