どうも、平凡家庭の大蔵大臣こと最強の凡夫です。
インデックス投資をするうえでの投資先として有力な選択肢と言えば全世界株式と米国株式ですよね。
皆様はどっち派でしょうか?ちなみに私は2024年の新NISAスタートからはオルカン1本で行く予定です。
理由としては私みたいなものに未来は予想できないし、する気もないからです。日々の生活の中で投資について考えることを徹底的に放棄するためにオルカンを選びました。
読者様の中にはまだ新NISAでの投資先に迷っている、もしくはオルカンとS&P500のインデックスファンドを半々で買うつもりでいるという人もいるのではないでしょうか?
ここ最近はもうすぐ新NISA制度がスタートするという事もあり、YouTube動画やブログを見ていてもオルカン(eMAXIS Slim全世界株式)とS&P500に連動するインデックスファンドを両方保有することに関して警鐘を鳴らすような情報をよく見るように感じます。
今回は「オルカンとS&P500インデックスファンドを両方保有することは無駄なのか?」という事に対しての私の考えをお話いたします。
大前提として、私の思う投資において一番重要な事
まず、大前提として私が思う投資において一番重要だと思う事をお伝えします。
あくまでも、最低限、全世界株式、先進国株式、米国株式など、投資先として適切だと考えられる金融商品を選択できている場合の話ですが、
私が思う投資において重要な事、それは「資金管理」です。
結局、平凡な一般家庭のレベルの範疇での投資で重要なのは資金管理に尽きると思います。
どれだけ適切な投資先に投資していたとしても資金管理が雑であれば失敗する可能性が高いと思います。
特に、新NISAのスタートを前に生涯投資枠1,800万円を年間360万円×5年で最短で埋めるのが得策という情報で溢れていますが、平凡な一般家庭がそんな情報に感化されて安易に真似をしては、お金を増やすために投資をしているのに、逆にお金を減らしてしまう結果になりかねないと思います。
投資を始めたばかりでビギナーズラック等で、なまじ上手くいっていたりすると現金を投資に回さないと勿体ないという感情になりリスク許容度を無視してどんどん買い進めてしまうものです。私もそうでした。
投資でお金を減らすというのは結局「高く買って安く売る」という事になるのですが、投資をしたことが無い人、もしくは、かなり経験の浅い人からすると「ハッ?何で買った値段よりも安く売るの?」「安い時に売らなきゃいいだけじゃん!」という感じでしょう。
「高く買って安く売る」の状態になる理由は大きく2つに分けられると思います。それは
- 急に現金が必要になり保有銘柄を売却しなければいけないが、その時に投資元本割れをしている。
- 株価の下落で不安になり投資元本割れの状態で狼狽売りをしてしまう。
の2パターンだと思います。
資金管理さえちゃんとできていれば「高く買って安く売る」原因の2つのパターンを避けられると思います。
1つ目のパターンに関しては、資金管理をちゃんとできていれば、売るつもりが無かったのに売らざるをえないという状況にはなりません。
2つ目のパターンの狼狽売りに関しては、狼狽売りをしてしまう大きな原因は現金の手持ちが少ないことによる焦りが大きいと思います。勿論、個別株では早めの損切が必要な場面も大いにあると思いますが、インデックス投資は長期投資が基本ですので狼狽売りは禁物です。基準価格が下がってもどっしり構えていられるためには資金管理による心の安定が必要です。
正直、私も投資を始めた最初の3年間位は資金管理の重要性を分かっておらず、それにより狼狽売りも何度か経験しています。損失の累計額はおそらく50万円位はあると思います。かなり手痛い勉強代となりましたが、確実に今の私の投資人生の糧になっています。
オルカンとS&P500を両方買う事は無駄なのか?
オルカン(全世界株式)とS&P500を両方買う事は無駄なのか?
私の結論としては
「無駄かどうかは人によるし、両方買いたければ買えば良い」 です。
まず大前提として言えるのは、両方買う事によってリスク分散をしたいという理由であれば、それは目的と行動が合致していませんのでおススメではありません。
下記の通り、オルカンは米国の構成比率が60%以上を占めています。
ですので、当然、オルカンとS&P500は下記のようにほとんど同じような値動きをします。
そういった金融商品を2つに分散したからと言って資産を分散したことにはなりません。
むしろ、分散をしたつもりがポートフォリオ全体におけるアメリカの比率が高くなりますので分散度合いとしては低くなります。
「分散」が目的なのであればオルカンとS&P500を両方買うのは目的と行動は合致しません。
「分散」が目的なのであれば黙ってオルカンだけを買うべきでしょう。
全世界株式に投資して更にアメリカの比率を上げたいと言うのであれば両方買うのはありだと思います。
全世界株式のアメリカの比率を更に上げる選択肢自体は良いか悪いかは分かりませんが、目的と行動は合致しています。
最後に私が考える重要な考えは、両方買う事によって所有する欲を満たせることです。
投資をしている人からすると全世界株式とS&P500は両方ともすごく魅力的な投資先であり、単純に2つとも欲しいと考えてしまう気持ちも理解できます。
ブランド物好きの人にとってのブランドの鞄の様なものかなと思います。
ブランド物ってみんなが持っていると欲しくなって、そんなに実用的ではないけど所有しているだけで欲を満たせるアイテムです。
投資先はオルカン1本に決めたけれども、日々の生活の中で、やっぱりS&P500の事が気になって、SNS等でS&P500の情報を見るたびに羨ましくなってストレスになる。
そういう人は資金管理がちゃんとできているのであれば両方買う事も一つの手だと思います。
それによって所有する欲を満たすことができ、日々のストレスが無く暮らすことができ、それにより長期投資も続けられる、というのであればそれも目的と行動が合致している、と私は考えます。
まとめ
という事で、私的にはオルカンとS&P500を両方買う事は、資金管理がちゃんとできている事前提であれば、目的と行動が合致する場合はありだと思います。
ただし、私的にはどちらか1つに決めることをお勧めしたいです。
その理由は、「人気のある金融商品はどれも保有したい」という精神性で投資していると、今後も投資方針がブレやすくなるからです。
私も以前は、他人の意見に左右されまくりで、ロボアドバイザー系、グローバル3倍3分法、SPYD、レバナス、QYLD、配当貴族、等々、まぁ流行り物に手を出しては時には盛大に失敗しました。(これらの投資先がダメだと言っているのではありません。方針の定まらない投資手法が問題である、という事です。)
そんな失敗を経て今は予想できない未来を考えることを完全放棄してオルカン1本に託し、投資の事は極力考えずに、日々の生活に全力を注ぐという考えに至りました。
まぁ、この考えが良い結果につながるかどうかは未来になってみなければ分かりませんが、自分自身の経験と考えで導き出したものなので受け入れることはできます。
皆様にも、色んなYouTube動画やブログなどの意見は参考にしながらも、今一度自分自身で納得のいく選択肢を考えていただければと思います。
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
では、また。