我が家は平成31年2月に注文住宅を建てました。
今回は我が家が注文住宅を建てて、実際にその家で住まいをした中で分かった注文住宅の間取りや設計を考える上での重要な考え方についてお話いたします。
よく、「注文住宅は2回建てると理想の家が建てられる」なんて言われますが、その原因は皆、基本的に注文住宅を建てるのは一生に一度であり、初めての経験なのでいろいろなことが想像できないからです。
これから注文住宅を建てられる皆様には、是非、こういった注文住宅経験者のブログなどでしっかり情報を収集していただき、理想に近い家を建てていただければと思います。
注文住宅は考えることがいっぱい 足し算だけでなく引き算も重要
注文住宅を実際に建ててみて「本当に考えることがいっぱいあるんだなぁ~」ということが分かりました。
部屋の壁紙から窓枠の種類はもちろん、お風呂場の収納オプションなど細かい所まで全て考えなければいけません。
そして注文住宅は合計の工費が大きいので、細かい部分は、ついつい「悩むくらいならつけておこう!」っていう発想になりがちです。
我が家に関しては「悩むくらいならつけておこう!」のノリでつけた物って、実際に住まいを始めると「やっぱりいらなかったな」って感じになってますね。
逆に、よく考えたうえで省いた物に関しては後悔をしている部分はあまりなく、むしろ「やっぱりつけなくて正解だった」って感じになっています。
ということで、我が家が注文住宅の考案からその後の生活を経験して得た注文住宅を考える上での教訓は「足し算だけでなく引き算的な考え方もとても重要」ということです。
引き算の考え方の2つのポイント
注文住宅を建てる上でハウスメーカーからはソーラーパネルや床暖房など大きなものから、お風呂場の棚の数や手すりを付けるか、など細かなものまで本当に数多くの選択を迫られます。
「コレは便利そう、アレもあったらいいな、」という足し算の考え方でどんどん付け足していくと、小さな金額でも積もり積もって大きな金額になっていきます。
お金持ちのご家庭であれば足し算の考えのみで進めればいいと思いますが、我々、一般家庭はそういう訳には行きませんよね。
そこで重要なのが引き算の考え方になってきます。
私が考える引き算の考え方のポイントは以下の2つで、
①「今まで生活する中で、それが無いことによって困ったことはあるか?」
②「今後、生活をするうえで、それを付けることによるメリットを具体的に想像できるか?」
だと思います。
注文住宅のオプションの選択肢を迫られた場合、この2つのポイントを満たすのであれば採用を検討してもいいのかなと思います。
特に「今後、生活をするうえで、それを付けることによるメリットを具体的に想像できるか?」は重要で、「なんか便利そう」とか「あればたぶん使いそう」とか「SNSで見て何となくオシャレだったから」という程度の判断であれば、私の経験上、後悔すると思います。
「今まで生活する中で、それが無いことによって困ったことはあるか?」に関しては言わずもがなで、今まで困っていなかったのであれば無駄に生活の質を上げる必要はないと思います。
しかし、「今後、生活をするうえで、それを付けることによるメリットを具体的に想像できるか?」を考えて、今までは困ってはいなかったけれど、それを付けることによって具体的に生活の質が向上することが想像できて、その効果が費用に対して割に合っているということまで考慮できるのであれば採用を検討しても良いと思います。
引き算の考え方で成功した例
我が家の引き算の考えで成功したところは、お風呂場です。
我が家はお風呂場に関しては「無駄な物を省いてお風呂掃除を楽にしたい!」という明確なコンセプトがあったので様々なオプションに惑わされる事なくシンプルに仕上げました。
我が家のお風呂場の考え方に関しては下記の記事をご覧くださいませ。↓
引き算の考え方で失敗した例
引き算をしすぎて後悔してこともあります。
一番後悔したのは「外構」です。
我が家の庭は工費を安くするためや、工期を縮めるためにコンクリートではなく砂利になっています。
今までアパート暮らしをしていたこともあり、砂利の庭だと雑草問題や砂利がばらける問題を具体的に想像することができず、現在、それらの対応にかなり時間をとられていてとても後悔しています。
我が家の庭の砂利の失敗談については下記の記事にて説明していますので、よろしければご覧くださいませ。↓
足し算の考え方で成功した例
足し算の考え方で成功したところもいくつかありまして、
まずは、玄関です。
我が家は玄関土間を大胆に広くしてサンルームの機能を集約させました。
これは住宅設計時の予想通りの使い心地で、我が家の一番の特徴でもあります。
我が家の玄関に関しては下記の記事にて説明しています。他にはあまり例を見ない間取りで参考になると思いますので、よろしければご覧くださいませ。↓
もう一か所、足し算の考え方で成功したところは、パントリーとキッチン横の壁を有孔ボードの仕様にしたことです。
これに関しても住宅設計時に想像した通りの使い心地で大活躍しています。
有孔ボードの壁に関しては下記の記事にて説明しています。こちらも実用性抜群で参考になると思いますので、ぜひご覧くださいませ。↓
足し算の考えにより失敗した例
先程、引き算により成功したと言っていた風呂場も一点だけ、足し算の考え方をしてしまったあまり後悔したオプションがあります。
後悔したオプションが何かと言いますと「手すり」です。
手すりに関しては「年をとれば必要になるよなぁ」という安易な足し算的思考をしてしまった結果、20年以上先にならないと使うかも分からない2万円もする棒を付けてしまいました。
お風呂場の手すりの失敗談に関しては下記の記事にて説明していますので、よろしければをご覧くださいませ。↓
足し算の考え方で失敗した例として、なんとなく便利かなと思って設置した玄関の手洗い場も全く必要ありませんでした。
「子供もいるし、玄関の入り口に手洗い場があると便利だな」と、安易に足し算的思考をした結果、実際に住んでからは玄関の手洗い場は全然使っていなくて今とても後悔しています。
コロナ禍を経験してウイルス対策に関心が高まっているにも関わらず玄関入り口の手洗い場を全然使っていない理由に関しては下記の記事にて説明していますので、よろしければご覧くださいませ。↓
まとめ
住宅を設計しているときは、住宅メーカーからはどんどんオプションの営業攻勢をかけられるので黙っていても足し算的な考え方に偏りがちになってしまいます。
そこで、いかに実際に住んでいる場面を具体的に想像して足し算と引き算のバランスを整えられるかがとても重要になってくるのです。