資産形成の界隈で「無駄」と言われている3大テーマといえば、
「持ち家」「保険」そして「自家用車」です。
我が家はマイホームを建てて住宅ローンを抱えていますし、保険にもガッツリ入っています。
車に関しては住んでいる地域が田舎なので「車を持たない」という選択肢は基本的にはないのですが、
「かっこいい車に乗るの無駄」「車はあくまでも移動手段でしかない」「車は普通に乗ることさえできればいい」という考えでした。
しかし、最近、車のディーラーに行ったことをきっかけに「お金と車」に対する意識が180度変わりました。
今回の記事では、お金の意識が180度変わった出来事について話をしたいと思います。
正直、今までは「アルファードを買う家庭はアホや」と思っていました
SNSで資産形成界隈の人達の間で「アルファード」といえば、
「アルファードを買う意味が分からん、その分を投資に回せば年利〇%でうんたらかんたら~」
「田舎のヤンキーってみんなアルファード乗ってるけど何でそんなお金あるの?(バカにしてる感じで)」
という感じで、マネーリテラシーの低さを表現するための恰好のネタになっています。
そして、私自身も例に漏れず「アルファードを買う家庭はアホや」と思っていました。
「アホや」と思っていた理由は、
単純に資産形成の効率を考えれば、「見栄にお金をかけることは無駄なこと」だと考えていたからです。
ちなみに、話はちょっとそれますが、「田舎のヤンキーってみんなアルファード乗ってるけど何でそんなお金あるの?」というよくある話題について、
私は現在、田舎の工場で働いていて、同僚が田舎のヤンキーだらけなので良く分かるのですが、
田舎のヤンキーって謎に実家が太いパターンが多いので、意外とお金にそんなに困ってないパターンって普通にありますよ。
実家が代々土地を持っていて土地を企業に貸しているから定期的に収入がある、とかそんな感じの家庭が結構ありますよ。
資産形成開始と同時に私はいったん煩悩を捨て去った
私が資産形成を本格的に始めたのは2018年頃で、その頃、私は勤める会社で社内ニートになっていて鬱一歩手前の状態まで追い込まれていました。
そのため、当時は「とりあえず、お金を貯めて一日でも早く会社を辞めたい!」という一心で好きだったファッションの趣味のなどの興味もすっかりなくなっていました。
そして資産形成系や意識高い系のYouTube動画を見ていても、「見栄にお金を払うのは愚か」「車なんて中古の軽でじゅうぶん、前に向かって進めばいい」などの意見に完全に賛同していました。
ストレスのない仕事をすることにより「人生を楽しみたい」と思うようになった
社内ニートで鬱一歩手前の状態から会社に懇願して、営業部から製造の工場に転籍になり、今はストレスのない環境で仕事ができるようになりました。
仕事での悩みが無くなったことにより心に余裕ができて、私の中でお金に対する意識が少し変わってきました。
心に余裕ができたことによりもともと好きだったファッションの興味も復活しました。
そこで気付いたのは、
私にとってファッションは「見栄を張るもの、他人に見せるためのもの」ではなく「自分自身のテンションを上げるもの、自分の人生を彩るもの」だった、とうことです。
やっぱり人生において自分のテンションが上がる瞬間がないとつまらないし、人生を彩るものがないと味気ないです。
そういう当たり前のことに気付いた私は、「自分のテンションが上がるものや、QOL(生活の質)の向上が望めるもの」にはお金を使うようになっていきました。
近年の我が家の大きな浪費の代表的なものとしては、
2022年に、妻の「LOEWE」のバックが30万円。
2023年に、ソニーのスピーカーの3点セット合計で約30万円。
2023年に、AmazonのAlexa搭載端末や、
SwitchBotの各種スマートホーム系デバイス、
スマートホーム系のデバイスの環境整備のためのWiFiルートなど、おそらくスマートホーム系の商品(WiFiルーター含む)だけで40~50万円使ってます。
こんな感じで我が家は2022年~2023年の間だけで、見る人から見れば「無駄」なものに100万円以上のお金を使っています。
チャートを見る限り、この金額を2022年~2023年の間にオルカンにでも入れておけば今頃はかなりの評価額になっていたことは容易に想像がつきます。
それでも、その100万円ほどの金額をオルカンに入れるのではなく、それらの趣向品を購入したことは全く後悔していません。
それらの商品を購入したことによりQOL(生活の質)の向上を実感しているからです。
しかし、そんな私でも、どうしても気分が上がらない趣向品がありました。
それは「車」です。
我が家がこれまで趣向品にお金を使っていたのはあくまでも、その費用に対して、得られる効果がみあっているかを考えての結果です。
車に関してはどう考えても費用対効果がみあわないと考えていました。
かっこいい車やグレードの高い車を買えばQOLが向上することは分かりきっています。
しかし、そのために一撃で200万円~300万円使うというのはいくら何でも費用対効果がみあわないと考えていました。
ちなみに我が家は田舎に住んでいますので、車は一人一台は必須です。
ですので、一定の期間ごとに車は買い替える必要がありあります。
そんななかで、今まで私にとっては車はあくまでも「移動手段のための道具」ということで、それ以上でもそれ以下でもないものとして割り切っていました。
そして、私の車が走行距離が20万km、妻の車が10万kmを超えて、ときおりエアコンの不調などの不具合が発生するようになってきたため、夫婦共に車を買い替える時期に入ってきました。
私は適当に中古の軽自動車を100万円以下で買えればいいなぁ、と考えていましたが、妻に関しては割と浮世離れしているふしがあって、
妻は「(我が家の住む地域は雪国なので)雪の時に走りやすい車がいいなぁ」と言っていて、しまいにはスバルのフォレスターやホンダのヴェゼルを指さして、「ああいうのでいいかなぁ」なんて言ってました。
フォレスターやヴェゼルなんて「ああいうの❝で❞いい」という車ではなく「ああいうの❝が❞いい」というクラスの車ですからね。
そういう会話をして冷や汗をかきながらも、私は妻にはできる限り協力したいと考えていました。
さすがに、家庭の資産形成の為に妻にポンコツの車に乗せるのはかわいそうですし、何より安全にかかわることでもありますからね。
そして、妻と協議を重ね、購入車の候補は「スズキのジムニー」に決定し、家族でスズキのディーラーにジムニーを見に行ってきました。
そして、その日をきっかけに私のお金に対する価値観が180度変わりました。
その日はジムニーの普通車バージョンの「ジムニーシエラ」に試乗させていただいたのですが、
私は運転した瞬間、眠っていた男心が爆発してテンションが爆上がりしてしまいました。
これまで私は車は「見栄の塊」だと思っていたのですが、私にとって車は洋服のファッションと同じで「見栄を張るもの、他人に見せるためのもの」ではなく「自分自身のテンションを上げるもの、自分の人生を彩るものだった。」ということに気付いたのです。
今まで車は「あくまでも移動手段で、それ以上でもそれ以下でもない」という考えだったのですが、試乗をした瞬間、このワクワク感には200万円を払う価値があるという考えに変ってしまいました。
いや、お前、単純すぎやろ!ってツッコまれそうですが、
でも、人生を楽しむためのコツってそういう単純な楽しみを素直に受け入れることなのかなぁ、と思ったんですよね。
これまで私は、車は前を向いて走りさえすればいい、車に100万も200万も出すんだったら投資に回した方が絶対に有益だと考えていました。
しかし、今はかっこいい車を運転して得られるワクワク感を放棄する人生はとてももったいないことだと感じています。
ポンコツのただの移動手段のためでしかない車に乗って、証券口座の含み益を眺めてニヤニヤ喜ぶ、
正直、「う~ん、それって人生なにが楽しいのかな?」って感じです。
いや、だからと言って車反対派の人を批判しているわけではないんですよ。
人の趣味というのは十人十色で、かっこいい車に乗ってもなんのワクワク感も感じない人だってもちろんいるでしょう。
そんな人が見栄だけのために高い車を買うのはもちろん馬鹿げた話です。
逆に、いくらかっこいい車に乗ることでワクワク感を感じられる人だったとしても、借金をして自分の支払い能力以上の価格の車を買うこは禁物です。
ようは、重要なのは「費用対効果」なのです。
夫婦そろってジムニーを買う予定です
今のところ、我が家は夫婦そろってスズキのジムニーを新車で買う予定です。
私は軽自動車版のジムニー、
妻は普通車版のジムニーシエラ、
を買おうかと思っています。
最近は頭の中がジムニーのことでいっぱいで、暇さえあればYouTubeでジムニーに関する動画を見たり、夫婦でどのカラーがいいかを話し合ったりしています。
こういった、購入までの間のいろいろ想像したり妄想したりしている時間もワクワクします。
こういうワクワク感こそ人生を過ごす中での最大の醍醐味なのかなと思います。
お金が増えることが前提の資産形成と違って、明らかにお金が大幅に減ることが前提の話ですが、それ以上に人生に彩を与えてくれるためジムニーのことを考えているだけでも最近毎日が楽しいです。
2台合わせて諸経費も含めれば500万円弱ほどかかると思いますが、そこは我が家の経理担当の私が何とかやりくりします。
もしかしたら株価が好調なうちにいくつかの銘柄を売却するかもしれません。
500万円ほどのお金を使う訳ですから、我が家の資産形成は完全に足踏み状態になります。
しかし、それは我が家の家族みんなが幸せな人生を過ごすために必要な足踏みだと思っています。
当初は妻のみが乗り気だった車購入も今では私の方が前のめりになっています。
やっぱり男の子はジムニーみたいな車は大好きですよね。
今は本当に私のテンションが最高潮に上がっていてジムニーとともに過ごす日記的な趣味ブログなんかも立ち上げようかぁ、なんて考えだしています。
一度は資産形成に完全に魂を売った私ですが、現在このように心境が変化するとは思ってもみませんでした。
やっぱり自分の気持ちに嘘はつけないし、自分の気持ちに嘘をつき続ける忍耐力を手に入れたとしても、そこに幸せは感じられなくなりました。
これからも我が家の資産形成は続いていきますが、今まで以上にお金と幸せのバランスをしっかり考えて生きていきたいです。
ちなみにこのブログ記事のタイトルにある【やっぱり良い車欲しいです!】という言葉について一応説明しますと、
「良い車」というのは「見栄を張れる車」ではなく「自分のテンションが上がる車」ということです。
ですので「良い車=価格の高い車」ではないと思っています。