SwitchBotといえば、大人気のスマートホーム系商品のメーカーで、スマートホーム化を推し進めている我が家では80台ものSwitchBotデバイスを利用しています。
そんな、SwitchBotデバイスに囲まれて暮らしている私は、つねに今よりも便利にするにはデバイスをどのように使いこなしたらよいかを考えて試行錯誤しています。
生活をスマートにするために使うはずの製品なのに、それに対して日々の思考力を注いでいるというのはなんだか本末転倒な気もしますが、それがまた楽しいんですよね。
今回の記事では、SwitchBotデバイスの中でも割とお手頃な価格で手に入れられる「開閉センサー」の我が家での使い方の一例を紹介します。
今回は開閉センサーを玄関のレターシュート(郵便受け)に設置して、外出中でも、在宅中でも郵便物が来た際に自動で知らせてくれる仕組み構築します。
SwitchBot開閉センサー
今回、使用するデバイスは「SwitchBot開閉センサー」です。
数あるSwitchBotのデバイスの中でも割と存在感が低めの開閉センサーですが、コレが結構便利なんですよ。
価格も2,980円(2024年12月現在)ということで手軽に自宅をスマートホーム化させることができます。
ちなみに、パッケージ内容の中に「取付ネジ」がありますが、コレは別に使う必要はなく、両面テープでもじゅうぶんです。
ちなみに、この記事で紹介する便利な使用方法にはAmazonのAlexa搭載のEcho端末も併用します。
Echo端末に関してはAlexaの「定型アクション」の機能が使える端末であればどれでも構いません。
ちなみに、我が家はEcho端末も15台保有しているというイカレッぷりです。
当初はレターシュートの玄関の内側にのみ人感センサーを設置していた
我が家のレターシュートは縦24cm、横4.5cmです。
一般的にはこんなサイズ感のレターシュートがほとんどだと思います。
当初はレターシュートの外側には開閉センサーを付けていなくて、
レターシュートの内側にのみ開閉センサーを取り付けていました。
そして、SwitchBotと連携できるAlexaに下記の内容の「定型アクション」を設定しました。↓
これにより、郵便物が届いてレターシュートの扉が開くと開閉センサーが反応し、それがトリガーとなってAlexaが「郵便物が届きました。」という音声アナウンスをしてくれるようになります。
これなら家でくつろいでいても郵便物が届いたことにすぐに気づくことができます。
そして、さらに、SwitchBotのアプリにて下記の内容で「オートメーション」を設定しました。↓
これにより、郵便物が届いてレターシュートの扉が開くと開閉センサーが反応し、それがトリガーとなってスマホにプッシュ通知が届き、外出中でも郵便物が届いたことに気付くことができます。
しかし、ひとつ大きな問題がありまして、
この設定だと、配達員さんが郵便物をレターシュートの置くまでしっかりと差し込んでくれないと、この定型アクションとオートメーションが作動しません。
レターシュートタイプの郵便受けを設置しているご家庭であれば「ある、ある」な感じで理解していただけると思いますが、
住宅の外側から差し込んで住宅の内側に入れる形のレターシュートは、封筒サイズくらいになれば配達員さんがしっかりと内側まで届くように差し込んでくれるんですが、
ハガキ程度のサイズや水道の使用量の明細の紙なんかだとかなりの確率で、ていうかほぼ100%、奥まで差し込んでくれないため、レターシュートの内部に停滞している状態になります。
これだと開閉センサーを設置している内側の扉が開かないので、せっかく設定したAlexaの定型アクションとSwitchBotのオートメーションが作動してくれません。
郵便物が届いたことに気付くためにこの設定をしているのに、これだと、Alexaのアナウンスもないし、SwitchBotのプッシュ通知も入ってないからということで郵便物が来ていないと勘違いして郵便受けのチェックを怠ってむしろ郵便物が配達されたことに気付くのが遅くなる可能性すらあります。
これは本末転倒ですよね。
ということで、今度はレターシュートの外側の方にも開閉センサーを設置することにしました。
レターシュートの外側にも開閉センサーを付ければ100%通知が来る
当初はレターシュートの外側に付けないと通知が上手く機能しないことは分かっていたんですが、外側に付けると郵便物と開閉センサーが干渉して外れることがあるかと思ってやっていなかったんですよ。
しかし、実際にレターシュートの外側に開閉センサーを設置して使ってみたところ、開閉センサーが外れることもないで郵便が配達されたときの通知が100%来るようになって超便利になりました。
ただし、郵便物を差し込む側になりますので、工夫して開閉センサーを設置する必要がありますので、我が家の設置の仕方を開設いたします。
まず、大前提の話なんですが、下記の取扱説明書にも記載があるように、SwitchBotの開閉センサーは屋内用ですので、基本的に屋外での設置はできません。
我が家の場合は、玄関がこんな感じになっていまして、↓
玄関部分の屋根の面積がかなり広いので、雨が降ってもレターシュート部分に水がかかることはありませんし、直射日光がモロに当たることもありません。
ですので、屋外にはなりますが、個人の責任のもとに設置をしています。
ですので、もし、この記事を参考にしてレターシュートの外側に開閉センサーを設置する場合は、あくまでもメーカーの推奨の設置場所ではないことをご理解のうえ、個人の責任のもとに実施していただきたく願います。
では、「あくまでも、玄関の条件がそろっていれば取付けできます」ということをご理解いただいたところで、
さっそく取り付けの状況を解説していきます。
まずは、しっかりと両面テープを接着させるために取付け箇所をパーツクリーナーを使って汚れと油分をしっかりと清掃しておきます。
SwitchBot開閉センサーの設置は下記の取扱説明書にも書いてあるとおりで、開閉センサーの下端と磁石の下端を揃えて、なおかつ、開閉センサーと磁石の距離が30mm以内になるようにします。
まずは磁石をレターシュートの扉部分の固定されている側のギリギリに貼り付けます。
扉の可動側のギリギリに貼り付けると扉を開ける際に磁石がレターシュートの内側と干渉しますので、磁石は必ず扉の固定されている側のギリギリの所に貼り付けましょう。
次に、開閉センサーを貼り付けます。
当初はこれでOKかなと思っていたんですが、メルカリの発送でよく使われるクロネコヤマトのネコポス専用箱を差し込んでみたところ、
磁石と干渉してしまうんですよね~。
まぁ、厚み的にはレターシュートを通り抜けられるので問題ないと言えば問題ないのですが、もしも引っかかって無理やり押し込んだり引っ張ったりすると磁石が取れてしまう可能性もゼロではない感じです。
ということで、次は、ネコポス専用箱にも干渉しない開閉センサーの設置方法を見つけましたので解説いたします。
磁石を横向きで設置
SwitchBotの開閉センサーの構造は実は割と単純で、下記の図の赤色の線で示したあたりの部分に磁石が反応することによって開閉を認識するようになっています。
ですので、磁石を縦向きではなく横向きにしても、開閉センサーの赤色の線に示したあたりの部分に磁石が反応さえできればセンサーが機能します。
では開閉センサーの設置位置を合わせていきます。
当初は位置的に、(磁石感知部が開閉センサー本体の下半分あたりなので)開閉センサーを下側に向けて設置した方がポジション的に良いと思って、下側を向けて位置取りをしました。
一つ注意点なんですが、設置位置を勘で決めてすぐに両面テープで貼ってしまうのではなく、まずは、両面テープを剥がさずにセンサーが反応する位置を確認して取り付け位置をマーキングしましょう。
SwitchBotのアプリで開閉センサーを新規でデバイス追加する際に「チェックとテスト」の画面で磁石が反応するかを確認してから両面テープで貼付けをしましょう。
磁石が反応する位置ではライトが点灯します。
当初は開閉センサーを下向きに設置しようと思っていましたが、上向き(正しい向き)でも磁石が反応しましたので、上向きで設置することにしました。
この辺はご自身の住宅の状況に合わせて磁石が反応する位置で最善の形で設置していただければと思います。
設置ができましたので、さっそくいくつか郵便物を入れて干渉しないか確認していきます。
これであればクロネコヤマトのネコポス専用箱でも磁石に干渉することなくスムーズに差し込むことができます。
では、レターシュートに入る他のイレギュラーな物をいくつか試してみます。
月に2回まわってくる回覧板。
サイズは32cm×22cmです。
自治体によって回覧板のサイズは違うと思いますが、まぁ、だいたいこんなもんでしょう。
回覧板も干渉はありません。
次にAmazonでの梱包によく使われるポスト投函用の箱を試してみます。
残念ながら、コレは干渉してしまいます。
レターシュートの縦の長さと箱の高さがイコールですからね。
厚み的には差し込むことはできますので、まぁ、ここは妥協します。
磁石が縦向きで付いているよりも横向きの方が力のかかり方的には外れにくいとは思います。
Alexaの定型アクションで音声アナウンスを設定
Alexaの定型アクションにて実行条件を「郵便受けの外側に付けた開閉センターが開いたとき」を指定し、Alexaの実行アクションに「郵便物が届きました。」というアナウンスを設定します。
これで、レターシュートの外側が開けばAlexaがアナウンスをしてくれます。
これで家の中にいても郵便物が届いた際は100%気付くことができます。
SwitchBotのオートメーションでプッシュ通知を設定
続いて、SwitchBotのアプリにてオートメーションを設定します。
条件に「郵便受け外側の開閉センサーが開いているとき」をしていし、
実行に「郵便物が届きました」のプッシュ通知を設定します。通知の内容がぱっと見で分かりやすいように絵文字も入れておきました。
これで、外出中でもレターシュート外側の扉が開けばスマホに下記のように通知が届くようになります。
さらに、レターシュート内側の開閉センサーが開いたときにもオートメーションを設定します。
実行内容は「郵便物が家の中まで入りました」のプッシュ通知を設定します。
そうすれば、配達員さんが郵便物をしっかりと奥まで差し込んでくれてレターシュートの内側の扉が開いたときにはスマホに下記のような通知が入ります。
これで外出中でも、郵便物が届いたこととに加えて、郵便物が家の中まで差し込まれているか、それともレターシュートの内部に残っているかも分かります。
ちなみに、我が家は玄関の中のレターシュートの前にSwitchBotの見守りカメラを待機させていますので、
外出先で下記の通知が入った場合は、
SwitchBotアプリにて見守りカメラの映像で様子を確認することができます。
これは毎年12月恒例の配当金通知書がまとめて送られてきたときの映像です。
会社で仕事中に通知を受け取って、見守りカメラで確認して、この大量の配当金通知書を見たときは疲れが吹き飛びますね。(笑)
開閉センサーで郵便配達以外の来客の確認もできる
開閉センサーには動体検知の機能も付いていますので、コレを利用して外出先で郵便配達以外の来客があったことも通知で確認することができます。
SwitchBotアプリのオートメーションにて下記のように設定します。
条件に「郵便受け外側の開閉センサーが動体検出したとき」を指定し、
実行アクションに「玄関に人体検知しました」のプッシュ通知を設定します。
これで、来客があった際はレターシュートの外側に設置してある開閉センサーが動体を検知して、
スマホに下記のような通知が入ります。
そしてさらに、我が家では玄関の外側にSwitchBotの屋外カメラを設置しているので、
外出先でもSwitchBotアプリで屋外カメラの映像で誰が来たのかを確認することができます。
ちなみに、この記事で紹介したオートメーションを全て設定した場合で、郵便物がレターシュートに入れられたときは、下記のように通知が入ります。
まとめ
この記事で紹介したことをマネすれば、家の中にいても外出中でも郵便物が届いたときに自動で知らせてくれる仕組みが完成します。
さらに言えば、通知が入っていない日は帰宅した際に郵便受けを確認するというひと手間を省くことができるようになります。
ただ、記事中でも言っているとおり、SwitchBot開閉センサーは屋内用ですので、玄関の外で使用する場合は個人の判断、責任のもとよろしくお願いします。