スマート電球を使うとスマホでのアプリ操作や、AmazonのAlexaと連携した声操作により照明のON、OFFが可能になります。
しかし、スマート電球を取り付けて数日使って思うのが、「結局、アプリ操作も声操作も面倒くさい」ということです。
リビングのようにずっと何時間も滞在している部屋であれば声操作でいいと思うんですが、お風呂場などのように数十分間滞在するだけの部屋で毎日いちいち声操作するのって何気におっくうになってきます。
そこで私はなんとかお風呂場と脱衣所の照明のON、OFFを完全自動化できないか試行錯誤したところ、何とかその仕組みを完成できました。
スマートホーム系の商品ってすごく便利なんですけど、そのポテンシャルを活かせるかどうかはユーザー次第なところがあり、商品特性を最大限生かす設定をするには割と頭を使うんですよね。
今回の記事ではSwitchBotのスマート電球を使ってお風呂場と脱衣所の照明のON、OFFを完全自動化する設定の方法を解説いたします。
おそらく、基本的にはどのご家庭でもこの記事で解説している通りに設定すればお風呂場と脱衣所の照明の完全自動化ができるようになると思いますので、単純に真似していただければと思います。
まずは必要なデバイスを設置する
まずは必要なデバイスを設置していきましょう。
まずは、
「SwitchBotスマート電球」が2個必要です。
1個はお風呂場の照明に取り付けます。
ちなみに我が家のお風呂場の照明はこんな感じでパカッとカバーを開けると電球の取り外し、および、取り付けができるタイプです。
もう1個は脱衣所の照明に取り付けます。
我が家の場合、脱衣所の照明は電球を取り付けるタイプではないため、洗面台のスポットライトにスマート電球を取り付けています。
スポットライトの明かりだけでも脱衣所はじゅうぶん明るいので洗面台のスポットライトを脱衣所の照明として使っています。
SwitchBotスマート電球の取り付けから初期設定のやり方に関しては下記の記事にて詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。↓
次に必要なのが、
「SwitchBot人感センサー」が1個です。
人感センサーを脱衣所に入室した時の動体を検知できる場所に設置します。
次に必要なのが、
「SwitchBot開閉センサー」が1個です。
開閉センサーをお風呂の入り口ドアの持ち手のすぐ上に設置します。
この「持ち手のすぐ上」というのが割と重要です。
あとで説明しますが、開閉センサーの「出るモード」という機能を使用する場合はこの位置に開閉センサーを設置すると使いやすいです。
最後に必要なのは、
「SwitchBotハブミニ」が1個です。
ちなみに、我が家ではハブミニは脱衣所の下記の画像の位置に設置しています。
ハブミニを人感センサーと開閉センサーに接続してクラウドサービスをONにしていないと、今から説明する「オートメーション」に設定することができませんので、ハブミニも必須になります。
以上がお風呂場と脱衣所の照明を完全自動化するために必要なデバイスになります。
準備ができましたら、次に自動化のための設定をやっていきましょう。
SwitchBotのオートメーション機能を使う
お風呂場と脱衣所の照明の完全自動化をするためには「オートメーション」という機能を使います。
では、オートメーションの設定方法を解説いたします。
SwitchBotのアプリを開いたら、画面右上の「+」アイコンをタップします。
「オートメーションを追加」をタップします。
この画面で、
実行するアクションと、そのアクションを実行するための条件を設定します。
では、具体的に設定していきます。
お風呂場のドアはお風呂を上がったら開けっ放しにする派と毎回閉める派に分かれると思いますが、
ご家庭のお風呂場のドアを開けっぱなしにしているか、閉めているかで設定内容が変わります。
両方のパターンの設定方法を紹介いたしますので、そのまんまマネしていただければ、お風呂場と脱衣所の照明の完全自動化が完成します。
ちなみに我が家は、開けっ放し派です。
脱衣所の自動点灯を設定する
では、まずは脱衣所の照明から自動化していきます。
まずは、自動点灯を設定します。
※我が家は脱衣所の照明のデバイス名は「洗面台」という名称にしています。「洗面台」というのが脱衣所の照明のことだと思ってください。
名称は分かりやすいように「脱衣所 自動点灯」などが良いでしょう。
「いつ」の条件はとりあえず、人感センサーが「動体検出した時」に設定します。
実行するアクションは脱衣所のスマート電球をONで設定します。
これで脱衣所に入室して人感センサーが動体検出すれば自動で脱衣所の照明がONになります。
ただ、この条件の場合、昼間の明るい時間帯でも無駄に脱衣所の照明がONになってしまいます。
そこで、「かつ」の条件を追加します。
「かつ」の条件を追加するには「いつ」の条件欄の下の「⊕詳細オプション」をタップします。
⊕詳細オプション」をタップすると「かつ」の条件欄が表示されます。
「かつ」の条件に、人感センサーの「照度が暗くなった」を設定します。
これにより、人感センサーが動体を検出して、なおかつ、脱衣所が暗い時のみに照明がONになります。
脱衣所の自動消灯を設定する
次は脱衣所の照明の自動消灯を設定します。
これは割と単純で、
「いつ」の条件を人感センサーが「動体未検出状態が1分間続いた状態」にして、
実行するアクションを脱衣所のスマート電球のOFFに設定します。
お風呂場の自動点灯を設定する(ドア開けっ放し派の場合)
では、まずはお風呂に入っていない時はドアを開けっぱなしにしている派のご家庭の設定方法です。
設定内容は上記の通りで、
「いつ」の条件は開閉センサーの「ドアが閉まっているとき」、
「かつ」の条件に脱衣所の照明が「ONになっているとき」、
実行するアクションはお風呂場のスマート電球のONに設定します。
脱衣所の照明がONになっているということは暗い状態ということ(脱衣所の照明がONになっているということは人感センサーの照度が暗くなった時の条件を満たしている)なので、
暗い状態の時のみお風呂場に入ってドアを閉めると自動でお風呂場の照明がONになります。
では、暗い状態で脱衣所に入室してお風呂場に入ってドアを閉めるまでの流れを見てみましょう。↓
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、ドアが閉まってから照明が点灯するまでの様子です。↓
「カタンッ」という音がドアが閉まった音なんですが、ドアが閉まってから点灯まで5秒ほどタイムラグはあります。
まぁ、脱衣所の照明が付いているので真っ暗という訳ではないのでこの程度のタイムラグは許容範囲ということで目をつぶってください。(笑)
お風呂場の自動消灯を設定する(ドア開けっ放し派の場合)
では、お風呂場の照明の自動消灯を設定します。
これは割と単純で、
「いつ」の条件に開閉センサーの「開けっぱなし」を設定し、
実行するアクションにお風呂場のスマート電球をOFFを設定します。
これでお風呂から上がってお風呂場のドアが開けっぱなしの状態になると照明が自動でOFFになります。
ちなみに、開閉センサーの開けっぱなしの設定ですが、
SwitchBotアプリにて開閉センサーのデバイスの画面で、
画面右上の歯車アイコンをタップします。
「開けっぱなし」をタップします。
開けっぱなしと判断する時間を1分~30分の間で設定できます。
私は1分で設定しています。
お風呂場の自動点灯を設定する(ドアを毎回閉める派の場合)
お風呂のドアを毎回閉める派のパターンの場合は開閉センサーの「出るモード」という機能を使います。
「出るモード」は開閉センサーのボタンを押すことによってトリガーされ、ボタンを押してからあらかじめ設定した時間内に部屋を出ると(ドアを開けると)出るモードがONになるという仕組みです。
開閉センサーのデバイスの画面の「出るモード」をタップするとボタンを押してから外に出るまでの猶予時間の設定ができます。
ちなみに、私は5秒で設定しています。
開閉センサーには動態を検知する機能も付いているので、モーション検知によって「出るモード」をトリガーすることもできます。
私的にはボタンを押してトリガーする方が確実性が高いと思うのでオススメです。
オートメーションの条件設定について、開閉センサーで設定できる条件は以下の通りで、
「ドアから出たことを検知」という項目が「出るモード」をトリガーしてドアを開けた状態を示します。
「入室を検知」という項目が「出るモード」をトリガーしてドアを開けて閉めた後、もう一度ドアを開けた状態を示します。
「出るモード」は若干ややっこしくて、私も最初はちょっと手こずったんですが、
ドアを開けてお風呂場に入る時は「入出を検知」ではなく、「ドアから出たことを検知」になります。
考え方としては、脱衣所が家の中で、お風呂場が家の外だと考えれば分かりやすいです。
「出るモード」の場合の自動点灯のオートメーションの具体的な設定内容は以下の通りです。↓
オートメーションの設定内容は、
「いつ」の条件は開閉センサーが「ドアから出たことを検知」に設定し、
「かつ」の条件に脱衣所のスマート電球がONの状態に設定します。
そして、実行するアクションはお風呂場のスマート電球をONにします。
これで、「出るモード」をトリガーしてドアを開けてお風呂場に入って、なおかつ、暗い状態の時のみ(脱衣所の照明がONになっているということは人感センサーの照度が暗くなった時の条件を満たしている)にお風呂場の照明が自動でONになります。
そして、上記の動画を見ていただければ分かるように、ドアの持ち手のすぐ上に開閉センサーを設置することにより「出るモード」のトリガー発動のボタンを手の位置を変えることなく行えます。
もし、矢印の場所あたりにに開閉センサーを設置すると、「出るモード」のボタンを押してから、手の場所を変えてドアを開けるといった2段階の手の動きが必要になるので地味に面倒くさくなります。
お風呂場の自動消灯を設定する(ドアを毎回閉める派の場合)
お風呂のドアを毎回閉める派のパターンのお風呂場の照明の自動消灯を設定します。
「いつ」の条件に開閉センサーが「入室を検知」に設定し、
実行するアクションにお風呂場のスマート電球をOFFに設定します。
これでお風呂場から出る際にドアを開けると照明が自動で消灯されます。
基本的にはドアを開けっぱなし派のパターンの方が運用しやすい
ドアを毎回閉める派のパターンの場合は1点だけ注意事項があります。
お風呂に入っている途中に、シャンプーが無くなって家族に詰替を持ってきてもらう時や、子供と一緒にお風呂に入っていて子供だけ先にお風呂から上がる時にドアを開けると照明が消えてしまいます。
ドアを開けっぱなし派のパターンの場合は自動消灯のオートメーションの条件が「ドアが開けっぱなし」になっている状態なので、お風呂に入っている途中でドアを開けたとしても1分以内であれば照明の自動消灯は発動しません。(開けっぱなし状態の判定時間は1分~30分の間で調整もできます。)
ですので、基本的にはドアを開けっぱなし派のパターンの方が自動化の運用は安定しやすいです。
1人暮らしの場合であればお風呂に入っている途中にドアを開けるということはほぼ無いと思うので、ドアを閉めるパターン派のパターンでも全く問題ないとは思います。
我が家は念のため人感センサーを2つ設置して保険をかけてます
基本的には上記までで説明した通りにデバイスを準備してオートメーションを設定すれば、お風呂場と脱衣所の照明の完全自動化が完成しますが、
我が家の場合は、さらに人感センサーをもう1個プラスで構成しています。
オートメーションの設定として、
「いつ」の条件に人感センサーの動体検出を2つ設定します。
それにより、もし一方の人感センサーが動体検出をできなかった場合でも、もう一方の人感センサーが動体検出できればオートメーションが作動します。
要は、一方の人感センサーが万が一作動しなかった時のために保険をかけているということです。
ちなみに、左側の換気扇のカバーの所にくっついている人感センサーは魔法の両面テープで貼り付けています。
お風呂場と脱衣所の照明を完全自動化する方法の解説は以上になります。
ご覧いただきましてありがとうございました。