Amazonの音声アシスト「Alexa」などを搭載したスマートスピーカーはひと昔前までは、ガジェット系の感度が高い層だけが使っていた印象がありましたが、最近ではスマートスピーカー対応の家電製品が増えてきたこともあり、少しずつユーザーが増えてきているように感じます。
我が家は音声アシスト「Alexa」搭載のAmazonの純正デバイス「Echo」シリーズを15台設置していて家のどこにいてもAlexaに話しかけられるようになっています。
今回の記事では我が家が総勢15台の「Echo」端末を1年間使って分かった、
一般家庭における「Echo端末、買うならコレ!」という使い勝手の良いオススメ機種と、
「ウ~ン、これはいまいち」という感じの別に買う必要がないかなぁと思う機種を教えちゃいます。
我が家で使っているEcho端末の紹介
では、まずは、我が家で使っている15台のEcho端末を紹介します。
下記は、私がAlexaアプリに登録しているEchoデバイス一覧です。
「Fire TV」と「このスマートフォンのAlexa」はEcho端末ではないので15台の中にはには含めていません。
コチラのアイコンは、
Echoシリーズの代表作、「Echo Dot」です。
我が家ではEcho Dotを4台使っています。
このアイコンは、
コンセント直挿しタイプの「Echo Flex」です。
我が家ではEcho Flexを1階のトイレや、
2階のトイレにも設置していて、合計6台のEcho Flexを使っています。
このアイコンは、
ディスプレイ付きの「Echo Show」で、我が家は、お風呂の脱衣所にEcho Show5、
子供部屋にEcho Show8、
そして、リビングにEcho Show10、で、合計3台のEcho Showを使っています。
そして、最後に、このアイコンは、
車専用Alexa端末の「Echo Auto」で、私の車と、
妻の車にもEcho Autoをつけていてます。
ということで我が家は
Echo Dot:4台
Echo Flex:6台
Echo Show:3台
Echo Auto:2台
の合計15台のEchoを1年以上愛用しています。
これだけのEcho端末に囲まれて生活していると、一般家庭におけるオススメの機種と、たぶんあまり使わないだろうなぁ、という機種がどれなのか良く分かってきました。
この記事ではカタログスペックをダラダラと並べることはしません。単純に我が家で1年間使った感想をお伝えします。
カタログスペックが高い = 一般家庭にオススメの機種 ではないと思います。
カタログスペックだけをを見ていると「高音質で音楽も聴けるんだぁ!」「Amazonプライムも見れるんだぁ!」みたいな感じでついついスペックの高い機種を欲しくなりますが、一般家庭にオススメかどうかは、結局、「実用性があるかどうか」、コレにつきると思います。
大前提 Echo端末のに求める価値は「スマホにはできない機能」
まず、Echo端末のオススメ機種を紹介する前に、私が15台のEcho端末とともに1年間生活して感じたEcho端末に求める価値についてお伝えいたします。
一般家庭においてのEcho端末に求める価値は「Alexa対応のスマートホーム系製品や家電を声操作できること」と「定型アクションの設定によりスマートホーム系製品や家電を操作できること」コレにつきると思います。
「スマートホーム系製品や家電の声操作」「定型アクションの設定によるスマートホーム系製品や家電の操作」という最低限の機能、これさえできればじゅうぶんだし、むしろそれ以上の機能はいらないということが15台のEcho端末とともに1年間生活してよ~く分かりました。
「定型アクション」はAlexaに実装されていて、特定の条件を満たした状況の時にあらかじめ設定しておいたアクションを実行する機能です。
ちなみに、リビングの照明はAlexaを経由してSwitchBotの指ロボットでON、OFFできるようにしています。
「最低限の機能しか必要ないかどうかは人によるだろ!」という意見もあるでしょう。
それはおっしゃる通りです。デジタルのリテラシーが高い人であればもっと機能を使いこなすのかもしれません。
しかし、私は多くの一般家庭においてはEcho端末には最低限の機能しか必要ないと考えています。
Echo端末に最低限の機能しか必要がないのには決定的な要因がありまして、
その決定的な要因というのは「もうすでに、みんなEcho端末以上に便利で優秀なアイテムを持っているから」です。
Echo端末よりも便利で優秀なアイテムは何かというと、そう、「スマホ」です。
現代社会では1人1台、当たり前のようにスマホを持っていますよね?
早い人では小学生から、そして最近では高齢者でもスマホは割と当たり前になってきています。
私の父も数年前にはガラケーを卒業してスマホを使っていますし、私の職場ではまだ2人だけ存在していたガラケーラストサムライも数カ月前についに観念してスマホに寝返っていました。
ホリエモンさんも「スマホは電話ではなくパソコン」「パソコンにiPoneという名前を付けて電話として売って世の中に広めたのがスティーブ・ジョブズの最大の功績」と言っていましたが、その言葉の通りでスマホというのはもはやパソコンと言っても差し支えないほどに便利で優秀なアイテムなのです。
そんなに便利なスマホというアイテムを一家に1台ではなく1人1台持っているんですから、その他のアイテムにスマホで事足りる程度の機能が付いていても仕方ないのです。
もし、一昔前のように皆がガラケーを使っている時代にEcho端末が存在していればフル活用していたと思いますよ。
Echo端末を持っていても天気予報のチェックやカレンダーでの予定管理は何だかんだでスマホを使いますし、音楽を聴きたいときもスマホでYouTubeやその他サブスクを使うでしょう。
皆さん家にいても常にスマホを自分の近くに置いていますよね。
そして、何か調べたいときはサッと片手でスマホを操作すれば解決できる。
これ以上に便利なものなんてないでしょう。
そんな便利な物を1人1台持っているのですから、このスマホの便利さを圧倒的に凌駕する機能でなければ他のデバイスを使う理由はないのです。
ですので、そうなってくると、Echo端末に求める機能というのは「スマホではできないこと」もしくは「スマホでやろうとしたら面倒くさいこと」に限定されてくるのです。
結論、Echo端末は「スマートホーム系製品や家電の声操作」「定型アクションの設定によるスマートホーム系製品や家電の操作」さえできればじゅうぶん、ということになります。
では、この結論を前提に置いたうえで私が一般家庭にオススメする機種とおススメしない機種を紹介します。
私が一番オススメのEcho端末は「Echo Dot」
私が一般家庭で使うのに一番オススメだと思うEcho端末は「Echo Dot」です。
私はこのシンプルなEcho Dotが一番好きだし、どのご家庭においても結局、一番使い勝手が良いと思っています。
Echo Dotは文字や画像が映るディスプレイなどもなく、サイズもコンパクトかつシンプルでまさに無駄をそぎ落としたEcho端末です。
Echo Dotの最大お気に入りポイントは声に反応した時に光る青色のライトが360度どの角度から見ても確認できることです。
この声に反応した時に光るライトが見えやすいかどうかって、色々な物を声操作できることが最大の特徴のEcho端末にとっては結構重要な要素だと私は感じています。
Alexaに声をかけたはいいけど無視されることってまぁよくあるんですよ。
そして、私が1年間15台のAlexaと生活してあみ出した無視されないコツは、
「Alexa電気消して」という風に、「呼びかけ」と「指示」を続けて発声するのではなく、
「Alexa、、、、、電気消して」という風に「呼びかけ」と「指示」を分けて発声することです。
具体的に説明すると「Alexa」と呼びかけて青色のライトが光るのを確認したら「電気消して」という指示を出すと無視されることは有りません。
しかし、この青ライトを確認してから指示を出すやり方は360度どの角度からでもライトを確認できるEcho Dotでしか基本使えません。
Echo Dot以外の機種は前面の一部分だけが青く光るのでライト点灯を確認するためにはライトが見える位置に立っていないとダメだからです。
個人的にはEcho Dot以外の機種も全部、頭にパトランプみたいのを付けて声に反応している状況を360度どこから見ても分かるようにしてほしいです。
ちなみに、私の持っているEcho Dotは平べったいタイヤのような形をしていますが、今は(2024年7月現在)はリニューアルして丸い形になっています。
音質なども向上しているようです。
平べったい形の旧タイプもメルカリなどのフリマアプリで探せば手に入るとは思いますが、終売品は新品未使用であれば定価以上のプレ値になっていると思います。
Echo Flexもかなりオススメ、でもすでに終売になっています。
次に紹介するのはコンセント直挿しタイプのEcho Flexです。
ちなみに、上についていいるモーションセンサーライトは別売りのオプション品になります。
私的にはこのEcho Flexもかなりオススメです。
Alexaって色々なスマートホーム系製品や家電を声で操作できて便利なのですが、結局、リビングだけでAlexaを使えた所で生活全体としてはあまりかわらないんですよね。
そうなってくるとハマるとのめり込みやすい私は手が付けられません。「よし、家の中のどこにいてもAlexaに話しかけられるようにしよう!」と考えAlexaを1台、2台、と増やしていきました。
階段の踊り場や廊下に設置するにはEcho Flexが一番いいです。
コンセント直挿しで邪魔になりません。
音質は全然よくないですが、最初にお伝えしたようにEcho端末には最低限の役割しか求めていませんので全く問題はありません。
そんな、一家丸ごとスマートホーム化計画に欠かすことのできないEcho Flexですが、実はもうすでに終売になっています。
これ本当に残念です。
私としては全ての無駄をそぎ落とした、一般家庭にオススメの究極のEcho端末だと思っています。
Amazonさん、またEcho Flex作ってくれませんかね。余計な機能とかつけなくていいので…。
メルカリなどのフリマアプリでは購入することはできますが、販売価格は定価の倍近い相場になっています。(泣)
Echo Showは小さい子供がいる家庭にならオススメ
次に紹介するのはタッチパネルのディスプレイ付き端末、「Echo Show」です。
Echo Showに関しては基本的には一般家庭にはオススメしない、というか、あってもいいけど別に必要はないかなぁ、と思います。
その理由は最初に説明した通りいくらディスプレイが付いている機種といえども、結局はみんながすでに持っているスマホの方が便利で優秀だからです。
そうなってくると「Echo Showだけが実装しているビデオ通話機能を使う必要がある家庭にはオススメ」ということになります。
「ビデオ通話機能を使う必要がある家庭」とはどんな家庭かというと、まだスマホを持たせていない子供がいる家庭です。
そういった家庭の場合は子供1人で留守番しているときなどに親が外出先からスマホに入れたAlexaアプリから自宅のEcho Showにビデオ通話で「今から帰るよ」などの連絡を取ることができます。
我が家もそのためだけにEcho Showを買ったと言っても過言ではありません。
そして逆を言えば、子供もスマホを持っているのであれば、Echo Showは別にいらないかなぁとも思います。
よく、「実家にEcho Showをプレゼントして実家の親とビデオ通話ができる!」的な提案がありますが、私としてはまぁ、使うのは最初だけだと思いますよ。
理由は、何度もいいますが、みんな、Echo Showより便利で優秀なスマホを持っているから。
スマホのLINEでも普通にビデオ通話できますからね。
ですので、子供や実家の親がスマホを持っていないというのであればビデオ通話を使うためにEcho Showを買うのは選択肢として有りだと思います。
ちなみに、Echo Showの中でのオススメ機種は下記の記事にてまとめていますので、もしよろしければご覧くださいませ。↓
Echo Autoは基本いらないが、音楽をよく聞く人であればかなりオススメ
最後に紹介するのは車専用の「Echo Auto」です。
これに関しては、私としては基本はいらないと思います。
本当に使っていたのは最初だけで今ではほぼ飾りになっています。
Echo Autoをほぼ使わなくなったかという理由は、結局、一番最初にお伝えした内容に戻りますが、私がEcho端末に求める機能は「スマートホーム系製品や家電の声操作」「定型アクションの設定によるスマートホーム系製品や家電の操作」であり、車の中で使うEcho Autoではそれらの機能が使えないからです。
正しく言えば、Echo Autoで車の中から「スマートホーム系製品や家電の声操作」「定型アクションの設定によるスマートホーム系製品や家電の操作」も使えるんです。でも、さすがに車の中から家の家電を声操作するとかそんなトリッキーな使い方しないですよね、現実的に考えて。
そうなってくると現実的な使い道は「声操作で音楽を聴く」とかになってくるのですが、私の場合はAmazon Music Unlimitedのサブスクに入っているんですが、車の中ではいつもYouTubeで資産運用や自己啓発系の動画を流し聴きすることが習慣になっているので音楽も聴きません、そうなってくるといよいよもってEcho Autoの存在意義が無くなってきました。
ですので、逆を言えば、音楽を聴くのが大好きな人であればAmazon Music Unlimitedの会員になってEcho Autoを使って音楽を聴くのはかなり便利なので、音楽鑑賞が好きな人限定であればEcho Autoはかなりオススメできます。
画像で私が使っているEcho Autoの取付用マウントは別売りのオプション品になっております。↓
Amazon Music Unlimitedの会員登録はこちらからできます。
ちなみに、Echo AutoはスマホのAlexaアプリと連動する仕組みになっており、Echo Autoの音声はスマホから流れます。
ですので、車にスマホをBluetoothで接続すれば、Echo Autoの音声が車のスピーカーから聞こえるようになります。
車にBluetooth機能が付いていない場合は、FMトランスミッターを使えばスマホの音を車のスピーカーから流すことができます。
ちなみに我が家も夫婦共に古い車に乗っているのでFMトランスミッターを使っています。
FMトランスミッターを使えばスマホから出る音をFMの周波数に変換して車のFMラジオから出力することができるようになります。
個人的にはFMトランスミッターは2023年の買って良かった商品のNo.1だと思っています。
これのおかげで通勤の車の中でもYouTubeで資産運用系の動画などを流し聴きできるようになり、インプットの時間を無駄なく作ることができました。
車がBluetoothに対応していない場合はFMトランスミッターが本当にオススメです。
まとめ
ということで、私がEcho端末に求める価値はスマホにはできないAlexa独自の最低限の機能であり、その価値観に基づいて考えるとEcho端末のオススメの機種はおのずと、シンプルで低価格なものになります。
くどいようですが、私が15台のEcho端末と1年間生活をした結果、導き出した結論は、
「Echo端末は最低限の機能があればよい!
なぜなら、みんな、すでに1人1台、Echo端末以上に便利で優秀な「スマホ」を持っているから!」
です。