現在、工場勤務で工場内の作業員として働いている私ですが、
この度、出世することになりました。
まぁ、出世といっても本社の平社員なんですけどね。
でも、工場作業員として働いていれば今後の給料の上がり幅も限定的ですが、本社勤務であれば残業もありますし、頑張り次第では役職が与えられるなどその後の更なる発展の可能性もあります。
ですので、私が勤めている会社では工場から本社へ行くというのはイコール出世という感じです。
世間的には工場勤務から本社勤務への異動となると喜ばしいことなのかもしれませんが、実は私はかなり悩みました。
そもそも私は今の会社には営業として中途入社して2年間は営業として従事したんですが営業の想像を絶する辛さに鬱一歩手前状態になり、会社にクビ覚悟で泣きながら転籍のお願いをしました。
そして、普通ならばクビになってもおかしくないダメ営業マンをクビにすることなく工場の方へ回していただくことになって今に至ります。
工場ではまる5年勤務しました。
ほぼ毎日、朝8時始業開始で17時ピッタリに退社していましたし、工場作業員ですのでその日の製造業務が終わって家に帰った後や休日に仕事のことが気になる、なんてことも全くありませんでした。
子供の学校行事のときも有休をとって全て参加できました。
本当に「ワークライフバランス」とはこういうことか!といった感じでしたね。
そのおかげでこの5年間は時間を家族と自分のためにしっかりと使うことができました。
時間があるおかげで、自己学習もできて投資の方針も固まりましたし、ブログサイトを2つも運営できるようになりました。(収益があがっているかどうかは別として)
そして、本業の工場の仕事の方でも、今までは工業系とは無縁の私でしたが、クレーンの国家資格「クレーン・デリック運転士」の免許を取得してスキルアップし、クレーン業務を任せられるようになりました。
工場の方でも自分の努力で絶対的な自分の居場所を確保することができました。(工場内でクレーン免許取得者は数人しかいないため)
振り返るとこの5年間は公私ともに本当にとても充実した5年間でした。
本社の方に行くということは、やっとつかんだ充実した生活と職場を手放すことになります。
私の勤める会社は田舎の小さな会社ですので本社は長時間労働至上主義的な空気が漂っています。
時代的にそういった空気が薄まってきているとはいえ、やはり定時(17時)には帰りにくい雰囲気なんです。たとえやることが全くなかったとしても最低でも17時30から18時くらいまでは会社にいないと後ろめたいような感じです。
有休も工場勤務に比べるととても取りづらい雰囲気です。
私自身、工場勤務の前は営業として本社に勤務していたのでそのことをよく知っていたのです。
そして、悩みに悩んだ結果、本社異動を承諾することにしました。
充実している今の生活と工場での職場を手放して本社異動を承諾したのには4つの理由があります。
1つ目の理由は、営業部配属ではなかったからです。
今回、命じられた配属先は工場の在庫や備品や出荷を管理する部署で、分かりやすく言えば工場の事務方です。
私は以前に営業で鬱一歩手前になっていますので、さすがに営業をやれと言われていればクビ覚悟で断ります。
2つ目の理由は、会社への恩返しのためです。
何度も言っているように以前、私は営業で鬱一歩手前になって会社に無理を言って工場に転籍させてもらった過去があります。
社内ニート同然だった営業時代の私をクビにすることなく工場へ回してくれた会社にはとても恩義を感じていました。
そして今回また本社の方に来て欲しいというのを断って一方的に私のわがままばかりを通すのは私自身も気持ち良いと思えませんでした。
なんだかんだで今の自分がいるのも会社のおかげなので、今回は本社での仕事をすることによって会社に恩返しをする番だと思いました。
3つ目の理由は、何だかんだで自分を評価してくれたことが嬉しかったからです。
工場から一人だけ本社へ移すという中で、当然、会社はだれでも良いから声をかけるということはありません。
ですので私が選ばれたというのが単純に嬉しかったでんです。
私自身、近年は本業の仕事にリソースを割くなんて無駄、本業はそれなりにこなして副業やその他の自分のやりたいことにリソースを割いた方が有益だという尖がった考えを持っていました。
しかし、「会社の中で認められたい」「本業で成長したい」という気持ちが私の中にまだ眠っていたことに私自身が割と驚いています。
4つ目の理由は、給与アップが期待できるからです。
本社勤務の場合は残業が発生する可能性がかなり高いですので、単純に残業代分、給与アップができます。
工場勤務の場合は製造する物がないのに勝手に残業なんてできませんからね。
私はブログ副業を始めてから稼ぐことの難しさと厳しさを身をもって学びました。
そんな中で、本業での収入アップという好条件が向こう側から勝手に近づいてきているのに、それをスルーしてしまうのはさすがに判断が安易すぎると思いました。
ということで、今後は私は工場作業員ではなく本社勤務ということになりました。
この記事を書いている時点では、この判断が正しかったのかどうかはまだ分かりません。
ただ、近年は全く重視していなかった本業での成長や評価を得られたことで今は割と清々しい気分というか、むしろ多少の高揚感すらあります。
こういう気持ちがまだ私の中に残っていたことに本当にビックリしています。
なんだかんだで私は「働く」ということ自体は嫌いではないんだなぁ、って思いました。
そう考えると、無理にFIREしたい!とかいうわけでなないので尚更、投資に注力する必要性も感じなくなりました。
もともと近年は投資はオルカンの定期積立をメインにしていますが、今後もそれを継続して、人生の時間は投資に使う時間は最低限にして、本業の仕事や自分のやりたいことに全力で取り組んでいきたいと改めて胸に誓いました。